有酸素マシン(カーディオマシン)の種類と選び方

その他の有酸素運動

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こんにちは、トレーナーの武内です。

今回は、有酸素マシン(カーディオマシン)の種類と選び方についてです。

マシンごとの特徴・メリット・デメリットを紹介します。

これから有酸素運動を始めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

有酸素マシンとカーディオマシン

まず最初に、「カーディオマシン」という言葉を聞いたことはありますか?

カーディオマシンというのは、有酸素マシンとほぼ同じ意味です。

✅有酸素マシン………日本語での呼び方
✅カーディオマシン………英語圏での呼び方

Cardio(カーディオ)は、心肺機能を高める運動という意味があります。

どちらも「心拍数を上げ、呼吸を使いながら行う持久系運動マシン」という点では同じです。

日本では「有酸素マシン=ダイエット用」というイメージが強く、「カーディオマシン」というとアスリート向けの言葉として使われることが多いです。

プロのトレーナーやアスリートなどは、有酸素運動とカーディオトレーニングを別物として使い分けることがあります。

なので、より専門性の高い指導者やアスリート向けのジムなどでは「別物ですよ」と教えているケースもあります。

ただし、このブログは一般の方に向けて発信しているので、有酸素とカーディオは同じだという認識を持っていただいて大丈夫です。

①トレッドミル

トレッドミルは、ベルトコンベアーの上を歩くようなマシンで、室内でウォーキングやランニングが行えます。

「ランニングマシン」「ルームランナー」という呼び方もします。

【特徴】
・屋内でランニングやウォーキングが可能
・傾斜をつけると登坂トレーニングもできる
・心拍数が上がりやすく、消費カロリーが高い

【メリット】
・誰でも直感的に使える
・脂肪燃焼・心肺強化に最も汎用的
・スピードや傾斜を細かく調整できる

【デメリット】
・膝や腰に衝撃がかかりやすい
・フォームが悪いと故障の原因に
・転倒のリスクがある

【専門的アドバイス】
傾斜を3〜5%に設定すると、膝への衝撃を軽減しつつ、実際の地面走行に近い負荷になります。

また、心拍数60〜70%の範囲を目安に走ると脂肪燃焼効率が高まります。

②フィットネスバイク

フィットネスバイクは、自転車トレーニングができるマシンです。

前傾姿勢で行う「スピンバイク」、背もたれがついている「リカンベントバイク」、折り畳み式の「Xバイク」などがあります。

【特徴】
・座って行うため関節への負担が少ない
・体力がない人でも長時間続けられる
・心拍数のコントロールがしやすい

【メリット】
・膝・腰への衝撃が少ない
・フォームを崩しにくく安全
・テレビを見ながらでもできる

【デメリット】
・下半身中心の運動になる
・姿勢が悪いと腰痛の原因になる
・単調な動きなので飽きやすい

【専門的アドバイス】
サドル位置は「膝が軽く曲がる程度」が理想です。

ペダルを一番下にしたときに膝が伸びきらない高さにしましょう。

また、回転数を1分間60〜90回転で保つと心拍数が安定します。

③クロストレーナー

クロストレーナーは、空中を歩いているような動作が行えるマシンです。

「エリプティカルマシン」とも呼ばれます。

【特徴】
・手と足を同時に動かす全身運動
・軌道が楕円形(エリプティカル)で衝撃が少ない

【メリット】
・上半身と下半身を同時に使える
・短時間でも心拍数が上がる
・関節に優しい

【デメリット】
・慣れるまで動きが少し難しい
・強度を上げすぎると姿勢が崩れる
・運動できる環境が限られる

【専門的アドバイス】
腕の力を使いすぎず、足でしっかり押し出すことが大切です。

下半身主導で動かすと、フォームが安定して全身に効きます。

④ステップマシン

ステップマシンは、階段を上ったり、その場で足踏みをするような運動です。

「ステッパー」「クライマー」という呼び方もします。

【特徴】
・お尻や太ももの裏に強い刺激
・短時間でも高強度

【メリット】
・下半身の筋肉を強化できる
・脂肪燃焼の効果が高い
・代謝を上げる効果が高い

【デメリット】
・脚がパンパンになりやすい
・フォームを崩すと腰を痛めやすい
・マシンによっては動作が難しい

【専門的アドバイス】
上体を前に倒さず、まっすぐ立つ姿勢をキープします。

「階段を押し下げる」意識で行うと、ヒップラインが引き締まります。

⑤ローイングマシン

ローイングマシンは、ボートを漕ぐ動作で、主に背中の筋肉が引き締まります。

「エルゴメーター」という呼び方もします。

【特徴】
・ボートを漕ぐ動きを再現したマシン
・全身の約80%の筋肉を使う

【メリット】
・筋トレの要素も加わる
・体幹が強化される
・姿勢改善にも有効

【デメリット】
・フォームが難しい
・初心者は腰を痛めやすい
・適切な負荷設定が難しい

【専門的アドバイス】
背中を丸めず、脚で押して腕で引くリズムを意識します。

「脚→体幹→腕」の順番で動かすのがポイントです。

目的別おすすめマシン一覧

どんなマシンを選べばいいかは、目的によって変わります。

✅脂肪燃焼……フィットネスバイク・トレッドミル(継続しやすく消費カロリーが高い)

✅体力作り……トレッドミル・クロストレーナー(心拍数を上げやすく心肺刺激が強い)

✅下半身の引き締め……ステップマシン(大臀筋・ハムストリングを刺激)

✅姿勢改善&全身運動……ローイングマシン・クロストレーナー(体幹・背中を使いながら有酸素運動)

✅膝や腰に不安がある人……フィットネスバイク(衝撃が少なく安全)

 

よくある質問

質問①:脂肪燃焼ゾーンを越えると脂肪は燃えない?

「燃えない」は誤解です。

心拍数が高いと糖質の利用が増えますが、消費カロリーはむしろ多くなります。

脂肪燃焼ゾーン(最大心拍数の60〜70%)は「効率が良い」ゾーンであって、それ以上でもトータルでは十分に脂肪は燃焼します。

 

質問②: 汗をかいた量=脂肪が減った量?

いいえ、汗は体温調節による水分の蒸発です。

汗をかいただけでは、脂肪は減りません。

重要なのは「どれだけ酸素を使って運動したか」です。

 

質問③:有酸素運動は毎日やっても大丈夫?

低〜中強度の有酸素運動ならOKです。

ただし、疲労が蓄積しているときは休息日を入れましょう。

心拍数と疲労度を見ながら“週3〜5回”が理想です。

 

質問④:ダイエット目的ならどのくらいの時間が必要?

理想は1回あたり30〜60分です。

脂肪がエネルギーとして使われ始めるのは運動開始から20分前後といわれます。

まずは1週間の合計時間を、「150分」を目標にすると続けやすいです。

 

継続のコツとマシン選びの考え方

運動は継続することが大切です。

有酸素運動に挫折しないために、以下のポイントを抑えておきましょう。

✅楽しめることを最優先に考えます。どんなに効果的な運動でも、楽しくないと続きません。

✅「脂肪燃焼」「体力づくり」「姿勢改善」など、目的に合わせてマシンを使い分けます。

✅無理に強度を上げるより、正しい姿勢で長く続ける方が結果に繋がるので、フォーム重視で行いましょう。

✅心拍数を指標にします。年齢や体力に合わせて「最大心拍数の60〜80%」を目安にします。

 

本日のまとめ

有酸素マシンは「使い方」や「選び方」で、効果も続けやすさも大きく変わります。

体の状態・目的・好みに合わせてマシンを選ぶことで、あなたの運動はもっと快適に、もっと成果が出やすくなります。

ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

 

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