暑い部屋で20分、涼しい部屋で40分、どっちが痩せる?

有酸素運動のQ&A

【質問】

現在クーラーのついていない部屋でフィットネスバイクを漕いでいるのですが、発汗量がすごくて15~20分で体力が尽きてしまいます。蒸し暑い部屋で20分漕ぐのと、クーラーの効いた涼しい部屋で40分漕ぐのでは、どちらが効率がいいでしょうか?ちなみに、目的は脂肪燃焼です。

このようなご質問をいただきました。

今回の内容は、暑い部屋で汗をかきながらフィットネスバイクを短時間漕ぐのと、涼しい部屋で快適に長時間漕ぐのでは、どちらが脂肪が燃えやすいかという質問ですね。

スポーツジムに通っている人や自宅で有酸素運動をしている人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

・武内教宜(たけうちのりよし)
・トレーナー歴18年
・スポーツ専門学校の非常勤講師
・著書「ダイエットは目標設定が9割」ほか

結論:どっちが痩せる?

蒸し暑い部屋で20分運動するのと、涼しい部屋で40分運動するのでは、どっちが痩せるのか?

【結論】
クーラーの効いた涼しい部屋で、40分漕いだ方が痩せます。

なぜなら、有酸素運動の効果は「運動量」に比例するため、長い時間行った方が痩せやすいです。

蒸し暑い部屋で運動すると汗をたくさんかきますが、「発汗量」と「脂肪の燃える量」はあまり関係ありません。

汗をかく目的は、体温の調節です。

体内から汗(水分)を出すことによって体温の調節をしているので、脂肪の燃焼とは関係ありません。

よく、ホットヨガやサウナスーツを着て運動するなど、汗をかくことを目的とした運動をしている人もいますが、ダイエットとは異なります。

ホットヨガの目的はデトックスで、老廃物を汗で出すのが目的です。

サウナスーツを着て走っているボクサーは、計量のために体内の水分を抜いています。

なので、「脂肪ロス」ではなく「水分ロス」を狙っているのです。

 

汗をかくことと、脂肪が燃えるというのは別で考えましょう。体質的に汗をかきにくい人でも、正しく運動ができていれば脂肪は燃えます。

脂肪燃焼のアドバイス

今回の質問者さんは、脂肪燃焼が目的とのことです。

脂肪が一番燃えやすいのは、体温が1度上がったくらいです。

体温が1度上がると、リパーゼという酵素が働き、脂肪が燃焼しやすい状態になります。

フィットネスバイクを漕いでいるだけで体温1度ぐらい上がるので、わざと部屋を蒸し熱くしたり、サウナスーツを着る必要はありません。

逆に体温が上がりすぎてしまうと、リパーゼ(酵素)の働きが悪くなり、逆に脂肪が燃えにくくなります。

 

最近は「室内熱中症」 も流行っているので、暑い夏はクーラーをつけて、快適な環境で運動しましょう。

まとめ

今回のご質問の回答は、暑い部屋で20分漕ぐよりも、クーラーの効いた涼しい部屋で40分漕いだ方が痩せます。

脂肪を燃やしたいのであれば、快適な環境を作り、「運動時間」や「運動量」を増やしましょう。

 

有酸素運動に関する質問は、こちらのYouTubeチャンネルのコメント欄からお願いします。「最新の動画」にコメントを入れていただけると見つけやすいです。

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