ランニングマシン活用法|効果的な走り方をトレーナーが解説

ランニングマシン

ランニングマシンは、天候や時間に左右されずに運動できる優れた器具です。

ですが、ただ走るだけでは本来の効果を引き出せません。

「体の角度」「腕の振り方」「目線」「呼吸」などを意識することで、ウォーキングやランニングの効果が高まります。

運動しているのに、思っていたような結果が出ないと感じる場合は、この基本的な知識が不足しているからかもしれません。

そこで今回は、ランニングマシンを効率的に使うための走り方を紹介します。

ランニングマシンを使った効果的な走り方を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

体をまっすぐにして10度前傾

ウォーキングでは背筋を伸ばしたまま、真っ直ぐ前を向いて歩きますが、走るフォームでは体を少し前に傾けます。

上半身を10度ほど前に傾けた姿勢を作ると、重心を前へスムーズに移動できます。

上半身が起き上がったままでは重心が後ろに残ってしまい、スピードに乗りにくくなってしまいます。

この時の注意点は、背筋を伸ばしたまま上半身を傾けることです。背中が丸まって下を向くとフォームが崩れます。

腰や膝への負担や、転倒の原因になるので体はまっすぐにしましょう。

肩の力を抜いてリラックス

ランニングに慣れていない人は、肩に力が入りがちですが、上半身はリラックスさせるのが正解です。

背筋を伸ばして肩の力を抜くだけで、ラクに走れるようになります。

特に疲れてくると肩で息をするようになり、上半身の筋肉が緊張します。

疲れてきた時こそ、肩の力を抜いてリラックスしましょう。

肘の角度は90度

腕の振りで意識したいのは、腕を大きく振ることではありません。

人間の体は大きく動かせば動かす程、バランスを取るのが難しくなります。

まずは体の軸をしっかりと作りましょう。

ウォーキングをする時は、腕の振りは自然な感じで行います。

無理に大きく振る必要はありません。

もしも腕の振りも意識したいという方は、前に振るのではなく、肘を軽く後ろに引くイメージで行いましょう。

ジョギングやランニングの場合は、肘を90度に曲げて、脇を締めます。

走っている最中に脇が開くと、遠心力で体幹がブレやすくなるからです。

脇を締めた状態で、足運びに合わせてリズムよく腕を振ると、スムーズに走れるようになります。

目線は5~10m先を見る

ランニングマシンに慣れていない人は、目線が下を向きがちです。

屋外を走るのとは違い、ベルトコンベアのように床が動くので、恐怖心から下を見てしまうのです。

歩き始めは足元を確認しながら一歩ずつ丁寧に足を運び、慣れてきたら少しずつ顔を上げましょう。

理想の目線は、5~10m先を見ます。

あまり遠くを見すぎると顎が上がり、腰の位置が下がってしまいます。

フォームを保つために、顎を引いた状態で、正面(もしくは少しだけ下)を見るようにしましょう。

膝の角度150度で着地

ウォーキングでは踵から着地をして、膝が伸びた状態を作ります。

ジョギングやランニングでは、膝が150度前後に軽く曲がった状態で、中足部から着地することで衝撃を軽減できます。

ランニングの際に、ウォーキングと同じように膝が伸びたまま着地してしまうと、体重の2~3倍の衝撃が膝や腰に乗ってしまい、怪我の原因となるので注意しましょう。

 

ウォーキングとランニングでは、着地の仕方が異なります!

呼吸は一定のリズム

運動中の呼吸は、一定のリズムで行なうのが基本です。

ウォーキングは自然な呼吸をしやすいですが、ジョギングやランニングなど強度が上がるほど、呼吸も乱れやすくなります。

呼吸が乱れやすい場合は、「2歩で吐く、2歩で吸う」を意識しましょう。

一定のリズムで呼吸をすると、酸素を効率よく取り込めるので、疲れにくくなります。

まとめ

ランニングマシンは正しい走り方で運動すれば、体力作りやダイエットなどの効果が期待できます。

スポーツジムのランニングマシンや家庭用のルームランナーで運動している方は、今回紹介した走り方を試してみてください。

 

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